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説明
A園は、平成31(2019)年3月に福祉避難所に指定された。しかし、県内では過去に福祉避難所を開設した実績はなく、福祉避難所を開設するにあたり、どのような状況が発生するのか、平常時に何を準備しておくことが望ましいのかが課題となっていた。そこで、実際に福祉避難所を開設した自治体、事業所に対して、福祉避難所運営時の状況、課題、平常時に備えておくべき事項について調査を実施した。その結果、要配慮者を家族単位で受け入れた福祉避難所は、支援に対する負担感が少なく、要配慮者のみを受け入れた福祉施設は支援に関する情報が不足し支援に苦慮したことが分かった。結果から課題を抽出し、福祉避難所の開設から受け入れ、福祉避難所としての備え、自治体との連携の3点について考察した。今回の研究を通して、福祉避難所の現状と課題に対しての対応策を踏まえて、要配慮者が安心して避難所としてのA園を利用出来るよう準備を整えることが重要であることが示唆された。(著者抄録)
収録刊行物
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- 国立のぞみの園紀要
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国立のぞみの園紀要 (13), 97-105, 2020-06
独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390583934069669376
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- ISSN
- 24350494
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可