原発性手掌多汗症に対するオキシブチニン塩酸塩ローションの臨床的有効性，安全性および治療満足度の検討

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  • Clinical Efficacy, Safety, and Treatment Satisfaction of Oxybutynin Hydrochloride Lotion for Primary Palmar Hyperhidrosis

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<p>Hyperhidrosis disease severity scale（HDSS）2 以上の原発性手掌多汗症患者48例に対し，実臨床でのオキシブチニン塩酸塩ローションの有効性，安全性，患者満足度を検討した。治療開始後 4 週時に HDSS が 1 または 2 に改善した患者割合は76.1％で，発汗量，発汗 visual analogue scale（VAS），dermatology life quality index（DLQI）合計スコアは治療前と比較して有意に改善した。全体の93.8％（45/48例）が外用を継続することができた。患者満足度は「非常に満足」，「比較的満足」が全体の58.4％と半数以上であった。効果を実感した時期は治療開始後 1 週間以内が68.9％と早期であり，良かった点は「塗るだけで手軽に治療ができる」と75.6％が回答しており，これらが患者の満足感に寄与した可能性がある。 (皮膚の科学，23: 165-171, 2024)</p>

収録刊行物

  • 皮膚の科学

    皮膚の科学 23 (3), 165-171, 2024

    日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会

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