放射線治療における膀胱用超音波画像診断装置の有効性評価

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  • Evaluation of the Effectiveness of Bladder Ultrasound Imaging Devices in Radiation Therapy

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<p>【目的】前立腺がんに対する放射線治療では膀胱用超音波画像診断装置が活用されている.しかし,すべての装置の性能が評価されているわけではない.今回,リリアムIP200(以下,IP200;リリアム大塚,神奈川),キューブスキャンBioCon-900S(以下,900S;ジェイ・シー・ティ,広島),BVI 6100(以下,BVI 6100; Verathon, Bothell, WA, USA)各装置の測定精度を評価した.【方法】治療計画computed tomography(CT)時に各測定装置にて計測した測定値(ml)と,その直後に撮影した治療計画CTの画像より作成した膀胱の関心領域(region of interest: ROI)の体積(cm3)を基準値とし,各測定装置の精度を検証した.【結果】基準値からの差は,IP200では15.0±47.4 ml,900Sでは−14.7±42.8 ml,BVI 6100では−4.2±32.2 mlであった.また,Spearmanの順位相関係数は,IP200では0.905,900Sでは0.931,BVI 6100では0.960と測定装置間の有意差(p<0.05)は認められず,基準値と強い相関が得られた.【結語】IP200,900S,BVI 6100は放射線治療において,膀胱容積を簡便に精度よく把握することが可能である.</p>

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