コンクリートへのCO<sub>2</sub>固定化技術の開発

  • 早川 隆之
    中央研究所 セメント・コンクリート研究部 固化・不溶化技術チーム リーダー
  • 阿武 稔也
    中央研究所 セメント・コンクリート研究部 固化・不溶化技術チーム
  • 小林 芳宙
    中央研究所 セメント・コンクリート研究部 固化・不溶化技術チーム
  • 佐々木 幸一
    中央研究所 セメント・コンクリート研究部 固化・不溶化技術チーム
  • 田場 祐道
    中央研究所 セメント・コンクリート研究部 固化・不溶化技術チーム
  • 長谷部 翔
    中央研究所 セメント・コンクリート研究部 固化・不溶化技術チーム
  • 岡田 明也
    中央研究所 セメント・コンクリート研究部 固化・不溶化技術チーム

書誌事項

タイトル別名
  • The Development of CO<sub>2</sub> Immobilization Technology for Concrete
  • -NEDO project "Development of Carbon Circulation Technology for the Cement Industry" results report-
  • ― NEDO助成事業「炭素循環型セメント製造プロセス技術開発」成果報告 ―

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説明

昨今,セメント産業ではCO2の削減は重要な課題であり,CO2の利活用に関する技術開発が求められている.本研究では,生コンクリートおよび軽量気泡コンクリートを対象にCO2の固定化について検討した.生コンクリートでは,炭酸化させたセメントスラリーを適量混合することでコンクリート中にCO2を固定化した.コンクリートの要求性能を確保しつつ,7.7kg/m3(23kg/t-cem)のCO2を固定化できた.一方,セメントミルクに気泡を混合して成る軽量気泡コンクリートは,硬化体組織が多孔質であるため,一般的なコンクリートと比較し内部にCO2が拡散し易いと考えられた.軽量盛土施工を想定した現場実験の結果,CO2の固定量は,表層部が256kg/t-cem,中層部が171kg/t-cem,下層部が141kg/t-cemとなった.硬化体を密閉し,外からCO2を吹き込むことで内部まで炭酸塩化反応が進み,多くのCO2を固定化できた.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390584276611932672
  • DOI
    10.69252/taiheiyoresearch.2022.183_30
  • ISSN
    27596826
    13448773
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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