IP 関節に偏位のあるWassel 分類4 型の母指多指症の治療成績

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タイトル別名
  • Postoperative Outcomes of Wassel Type Ⅳ Polydactyly of the Thumb with IP Joint Deviation

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説明

<p>IP 関節に偏位のあるWassel 分類4 型の母指多指症の軸偏位に対する治療には,軟部組織の縫縮や伸筋腱の腱移行,骨切り術による矯正があり,一定の見解はない.当科では原則として骨軸角度が15°以上の症例に矯正骨切り術を施行している.当科で治療した4 例4 手の術後成績について検討した.平均手術時年齢は13.5 か月,術後経過観察期間は平均102 か月で,手術は全例で橈側母指を切除し,2 例にMP 関節内closed wedge osteotomy を,3 例に基節骨矯正骨切り術を行った.3 例に追加手術を要し,軸変位修正が1 例,関節拘縮治療が2 例であった.最終観察時のMP 角は平均11.3°,IP 角は平均11°で全例改善したが,日本手外科学会術後成績評価表では良1 例,可1 例,不良2 例であった.基節骨の骨切り術の効果は明確でなく,慎重な判断が必要である.また,軟部組織修復が術後のアライメント維持に寄与する可能性が示唆された.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390584475741642368
  • DOI
    10.60304/jjssh.41.4_359
  • ISSN
    21881820
    21854092
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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