睡眠時ブラキシズムに対するアロマテラピーの効果―無作為化二重盲検クロスオーバー比較試験―

  • 井上 美穂
    徳島大学大学院医歯薬学研究部口腔科学研究科顎機能咬合再建学分野
  • 鈴木 善貴
    徳島大学大学院医歯薬学研究部口腔科学研究科顎機能咬合再建学分野
  • 山田 輝乃
    aromahref主宰・IFPA認定アロマセラピスト
  • 井上 正久
    徳島文理大学薬学部機能形態学教室
  • 松香 芳三
    徳島大学大学院医歯薬学研究部口腔科学研究科顎機能咬合再建学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of aromatherapy on sleep bruxism: A randomized double-blind crossover controlled tria

説明

<p>睡眠時ブラキシズムは,歯の咬耗や破折,顎関節症や緊張性頭痛の発症など,歯科疾患の要因となっている。一方,アロマテラピーはリラックス作用を有し,ストレス軽減や鎮静作用などが期待できる。本研究では精油の嗅覚刺激による睡眠中の咬筋活動(律動性咀嚼筋活動:RMMA)の変化を調査することにより,睡眠時ブラキシズムに対する効果を検討することを目的とした。方法:被験者49名に対して,ベルガモット(Citrus bergamia)とマージョラム(Organum majorana)の精油を用い,終夜の咬筋活動の測定を行った。測定開始2日間は非介入,3日目は1種類の精油での睡眠,4日目は非介入,5日目は別の精油,最終日は非介入で測定し,2日目の非介入と各精油による比較を行った。結果:RMMAはマージョラムにおいて非介入よりも有意に減少した。重度ブラキシズム群では,軽度および非ブラキシズム群に比べ,どちらの精油にも効果があったものが多かった。結論:マージョラムは睡眠時ブラキシズムを軽減させた。重度ブラキシズム群ではマージョラム,ベルガモットともに睡眠時ブラキシズムが減少した。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390584586126972416
  • DOI
    10.15035/aeaj.260103
  • ISSN
    21895147
    13463748
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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