骨髄原発悪性リンパ腫3例の臨床的特徴

  • 中垣 秀隆
    国家公務員共済組合連合会浜の町病院 血液内科
  • 島 隆宏
    国家公務員共済組合連合会浜の町病院 血液内科 九州大学大学院医学研究院 病態修復内科学
  • 米田 玲子
    国家公務員共済組合連合会浜の町病院 病理診断科
  • 林 正康
    国家公務員共済組合連合会浜の町病院 血液内科
  • 内海 紗江
    国家公務員共済組合連合会浜の町病院 血液内科
  • 平川 聖也
    国家公務員共済組合連合会浜の町病院 血液内科
  • 久原 千愛
    国家公務員共済組合連合会浜の町病院 血液内科
  • 瀧川 健
    国家公務員共済組合連合会浜の町病院 血液内科 九州大学大学院医学研究院 病態修復内科学
  • 吉野 明久
    国家公務員共済組合連合会浜の町病院 血液内科
  • 南 満理子
    国家公務員共済組合連合会浜の町病院 血液内科 九州大学大学院医学研究院 病態修復内科学
  • 松尾 弥生
    国家公務員共済組合連合会浜の町病院 血液内科
  • 栗山 拓郎
    国家公務員共済組合連合会浜の町病院 血液内科
  • 谷口 修一
    国家公務員共済組合連合会浜の町病院 血液内科
  • 衛藤 徹也
    国家公務員共済組合連合会浜の町病院 血液内科

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical features of three cases with primary bone marrow lymphoma
  • コツズイ ゲンパツ アクセイ リンパシュ 3レイ ノ リンショウテキ トクチョウ

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説明

<p>骨髄原発悪性リンパ腫(primary bone marrow lymphoma, PBML)はリンパ節腫大を伴わず骨髄内でのみ腫瘍細胞が増殖する予後不良な悪性リンパ腫であるが,非常に稀な病型であるため病態に関するエビデンスも乏しく,症例の蓄積が重要である。我々の施設でPBMLを3症例経験したため報告する。1例目は80歳男性。入院時から血球貪食症候群・汎血球減少を合併しており初回化学療法中に敗血症性ショックで死亡した。2例目は64歳男性。強力化学療法にて寛解を維持したが最終化学療法終了後早期に再発した。3例目は66歳女性。化学療法および同種造血幹細胞移植を行うも移植後早期に再発した。PBMLの治療には早期化学療法介入が重要とされるが,リンパ節病変を呈さず診断に苦慮するのみならず,既存の化学療法や移植療法の治療反応性も不良であり,さらなる症例の蓄積と治療戦略の開発が望まれる。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 66 (1), 42-48, 2025

    一般社団法人 日本血液学会

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