橈骨遠位端骨折に合併する尺骨遠位端骨折に対するクリップピン固定法の有効性―追加検討―

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タイトル別名
  • Effectiveness of Clip Pin Fixation for Distal Ulna Fractures Associated with Distal Radius Fractures―Additional Consideration―

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説明

<p>橈骨遠位端骨折に合併する尺骨遠位端骨折の特徴として,骨粗鬆症の高齢女性や開放骨折を伴う症例も多いとの報告があり,骨も軟部組織も脆弱であると推測される.治療として橈骨に対する掌側ロッキングプレートはゴールドスタンダードであるが,尺骨に対する治療は未だ議論の余地がある.ロッキングプレートによる内固定を行う報告も増えているが,粗鬆骨では強固な固定が困難である.著者らは1.8mm Kirschner 鋼線を折り曲げて尺骨頭より刺入し,髄内外から尺骨頭を挟み込むクリップピン固定法を考案し報告してきた.今回,症例を追加し再検討を行ったので報告する.尺骨プレート固定に伴う有害事象には尺側手根伸筋(ECU)との干渉,回旋インピンジメント,尺骨神経背側枝障害などの報告があるが,クリップピン固定法は骨折部を展開せず,固定材が小さく,それらの有害事象を生じない有用な方法であると考える.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390584807331473408
  • DOI
    10.60304/jjssh.41.5_479
  • ISSN
    21881820
    21854092
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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