災害・事故での非定常状態のリスク評価手法の開発とリスク管理基盤の構築

  • 鈴木 規之
    国立研究開発法人 国立環境研究所 企画部
  • 今泉 圭隆
    国立研究開発法人 国立環境研究所 環境リスク・健康領域
  • 小口 正弘
    国立研究開発法人 国立環境研究所 資源循環領域
  • 小山 陽介
    国立研究開発法人 国立環境研究所 環境リスク・健康領域

書誌事項

タイトル別名
  • サイガイ ・ ジコ デ ノ ヒテイジョウ ジョウタイ ノ リスク ヒョウカ シュホウ ノ カイハツ ト リスク カンリ キバン ノ コウチク

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説明

<p>災害・事故に伴う非定常状態での化学物質リスクに対処するための手法の検討とリスク管理基盤の開発を行った。特に一般環境に化学物質が流出等した場合の対処の方法について,まず,リスクガバナンスの考え方に基づき,リスク管理と課題,手法の枠組みを整理した。これにより,災害・事故に伴う非定常状態での化学物質リスクの評価と管理にあたり必要な課題と情報の意義づけを明確にした。次に,災害・事故に伴い化学物質等が流出する場合のシナリオについて検討し,可能性の高い物質の整理,物質の特性に応じたシナリオの考え方を構築した。最後に,災害・事故に伴う化学物質リスクの評価と管理に必要な諸技術と情報を集約する情報基盤D. Chem-Core(Chemical Risk Assessment and Management Resource Core for Disaster and Emergency)を構築し,災害・事故に伴う事象の様々なシナリオに対応し,必要な技術や情報の的確・迅速な提供を可能とすることによって,災害・事故に伴うリスク管理の枠組みに基づく対応支援を可能にした。</p>

収録刊行物

  • 地球環境

    地球環境 28 (2), 129-138, 2023

    一般社団法人 国際環境研究協会

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