AI-PAC LAB.―臨床成果を生み出す発達支援の共通プラットフォーム―

書誌事項

タイトル別名
  • AI-PAC LAB.: An Application to Support Practitioners by Producing Clinically Relevant Results
  • AI-PAC LAB. : リンショウ セイカ オ ウミダス ハッタツ シエン ノ キョウツウ プラットフォーム

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説明

<p>応用行動分析学の知見は発達支援等の実践の場で広く用いられるようになってきたが、介入の技法としての利用が主であり、研究報告で見られるような介入効果の可視化や数量化が用いられることは少ない。そのことは、介入実践で得られた知見の基礎研究への活用も妨げている。その主な原因は、行動データを入力しグラフを作成し効果を定量化するなどの作業が、現場の支援者にとって労力的にも知識的にも敷居が高いことにある。本稿では、この敷居を下げることを目的に開発されたアプリケーションであるAI-PAC LAB.の概要を紹介し、そこで用いられる効果量指標の特性を概観することを目的とした。AI-PAC LAB.では、支援者が現場からWeb上でこのシステムにアクセスし、支援中に測定した従属変数の値を簡便な方法で入力すると、グラフと効果量指標が即時に表示される。それにより支援の現状が継続的にモニタリングされ、ベースラインから介入への移行、介入の終結、介入方法の修正といった現場の判断に活用できる。さらに、同一のアプリケーションを通すことで様々な介入の成果が同一の書式で蓄積され、研究への活用が容易となる。本稿では、仮想事例を用いて様々な介入結果を入力することで、そこで示される効果量指標がどのような変化を示すかを調べ、その特性と有効な利用方法を検討した。</p>

収録刊行物

  • 行動分析学研究

    行動分析学研究 38 (2), 131-140, 2024-03-05

    一般社団法人 日本行動分析学会

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