コーディング教育における学習初期課題を軽減するための実践報告

書誌事項

タイトル別名
  • A Practical Report on Reducing Initial Learning Barriers in Coding Education
  • コーディング キョウイク ニ オケル ガクシュウ ショキ カダイ オ ケイゲン スル タメ ノ ジッセン ホウコク

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説明

近年、教育カリキュラムにおけるプログラミング教育が注目されるようになったが、プログラミングやWeb制作などでソースコードを扱うコーディング教育は、文系学生には難しいと認識されている。ここでは筆者が担当する授業において、学習者の学びのハードルを下げるために行った取り組みを報告する。コーディングは難易度が徐々に上がる性質のものではなく、学習初期から正確なソースコード入力が求められる。学習内容の理解が不十分な状態でのキーボード操作となるため、入力ミスが発生しやすく、加えてミスの発見も困難である。ミスを修正する作業はコーディングにおいて避けては通れないものだが、その頻度が高くなると学習者の理解を妨げ、学習実感にもつながらない。そこで、初学者が経験する入力ミスを発見し修正につなげるWebツールを作成し学習効果の改善を試みた。さらに、授業初期の教材としてWebブラウザ上でコーディング教育を実習できるサービスを導入した。Webブラウザのように学習者が使用法に慣れたアプリケーションを用いることで、授業がより手軽に開始できるようになった。加えて学習が教室内に限定されることなく、様々なコンピュータプラットフォーム上でも実習が可能となり、リモート授業時の対応も含めた初学者への導入教育を円滑に行えることを確認した。2020年度、新型コロナの影響により筆者らはオンライン型授業への対応が求められた。本レポートは、その当時の取り組みをきっかけとして、授業改善のために行った実践のまとめでもある。

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