OCTにおける計算的コントラスト生成

  • 巻田 修一
    筑波大学計算光学グループ,東京医科大学茨城医療センター眼科

書誌事項

タイトル別名
  • Computational contrast generation in OCT

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説明

<p>光干渉断層計(OCT)は眼科で広く用いられる画像診断装置ですが,従来のOCT画像とは異なるコントラストの画像を取得する試みが進められている。従来のOCT画像の画素値は散乱光強度に対応し,組織特性の評価には様々な制約がある。そこで,組織密度や異方散乱体,強散乱体に着目したコントラストを,物理モデルに基づいた数値シミュレーションや深層学習などの計算処理によって生成する方法が研究されている。これらの新たなコントラスト生成法は,従来のOCT画像では得られなかった組織の特性や疾患に関する情報を可視化し,新たな画像バイオマーカーとしての活用が期待される。特に,深層学習を用いたコントラスト生成器の開発は,複雑な逆問題を解決し,これまで実現が難しかったコントラストを生成できる可能がある。今後の展望としては,これらの新たなコントラスト生成法と画像バイオマーカーの開発が進み,OCTイメージングの応用範囲がさらに拡大することが期待される。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390585407763258624
  • DOI
    10.11432/jpnjvissci.46.1
  • ISSN
    21880522
    09168273
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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