胃利用膀胱拡大術後の難治性膀胱出血の一例

  • 山際 将
    日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院泌尿器科
  • 山田 浩史
    日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院泌尿器科
  • 森上 裕子
    日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院泌尿器科
  • 石黒 茂樹
    日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院泌尿器科
  • 大橋 朋悦
    日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院泌尿器科
  • 水野 秀紀
    日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院泌尿器科
  • 錦見 俊徳
    日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院泌尿器科

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF REFRACTORY BLADDER HEMORRHAGE AFTER GASTROCYSTOPLASTY

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説明

<p>症例は34歳男性.幼少時に低形成異型性腎に対して生体腎移植術,萎縮膀胱に対して胃利用膀胱拡大術および虫垂利用臍導尿路造設術を施行した.その後,移植腎の機能が廃絶し血液透析導入となった.以降,膀胱刺激症状緩和のために自己導尿および膀胱自己洗浄の管理を行いながら当科を定期受診していた.</p><p>34歳時,肉眼的血尿,膀胱タンポナーデにて精査加療目的に当科入院となった.膀胱持続潅流,血管内塞栓術,膀胱瘻造設術を行ったが止血しなかったため開腹膀胱部分切除術を行い止血を得た.胃利用部膀胱にはびらん形成を認め,胃酸による化学刺激に加えて, 自己導尿・膀胱自己洗浄による機械的刺激がびらんを形成し血尿および膀胱タンポナーデの一因となった可能性がある.</p>

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