モミ・ツガが優占する温帯混交林の実生動態:九州大学宮崎演習林の長期森林動態モニタリングプロットにおける防鹿柵設置後の変化
書誌事項
- タイトル別名
-
- Seedling dynamics in a temperate mixed forest dominated by Abies and Tsuga: changes after establishment of deer-proof fence in a monitoring plot for long-term forest dynamics in the Shiiba Research Forest, Kyushu University
- モミ ・ ツガ ガ ユウセンスル オンタイ コンコウリン ノ ミショウ ドウタイ : キュウシュウ ダイガク ミヤザキ エンシュウリン ノ チョウキ シンリン ドウタイ モニタリングプロット ニ オケル ボウカ サク セッチ ゴ ノ ヘンカ
この論文をさがす
説明
九州大学農学部附属演習林宮崎演習林のモミ・ツガが優占する針広混交林に 2005 年に設定された 100 m × 100 m の森林長期モニタリングプロットの半分は 2013 年から防鹿柵で囲まれている。防鹿柵内外に実生調査枠を設定し,出現する木本種を 2016 年と 2021 年に測定した。出現種数は,柵外では 2016 年と 2021 年でほぼ同じであったが,柵内では 2021年で多かった。2021 年の柵内には,コシアブラ,ナガバモミジイチゴ,ウリハダカエデ,タカノツメなどの先駆的な特性を持つ樹種が多く出現した。2021 年では柵内外で樹高 30 cm 以上の個体が見られ,その頻度やサイズは柵内で大きかった。実生群集の非類似度を Jaccard 指数を用いて評価すると,柵外よりも柵内での種組成の変化が大きかった。非計量多次元尺度 (NMDS) 解析の結果から,実生群集の空間的な違いは柵外で大きく,柵内で小さいことが示された。
収録刊行物
-
- 九州大学農学部演習林報告
-
九州大学農学部演習林報告 106 7-10, 2025-03-24
九州大学農学部附属演習林
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390585407767177984
-
- NII書誌ID
- AN00055178
-
- DOI
- 10.15017/7344015
-
- HANDLE
- 2324/7344015
-
- NDL書誌ID
- 034109395
-
- ISSN
- 04530284
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可