人工肩関節置換術後のJoint perception

藤澤 徳仁, 小薗 直哉, 鍋島 央, 田代 英慈, 山田 恵理奈, 中島 康晴

doi:10.5035/nishiseisai.74.325

<p>背景：近年，股・膝関節の人工関節手術において，Joint perception「人工関節手術後の関節の感じ方」という患者立脚型評価指標が有用とされているが，肩関節での報告はまだない．今回，人工肩関節術後のJoint perceptionを調査し，関節の感じ方の違いに関連する因子の評価を行った．方法：当院で人工肩関節手術を受けた患者にアンケートを郵送し，返答のあった30例を対象とした．アンケートでは，Joint perception，Shoulder36など4つの患者立脚型評価指標を評価した．Joint perceptionにより本物の関節のように感じる群と感じない群に分けて比較し，関節の感じ方に影響を与える因子を調査した．結果：30例のうち7例（23.3％）が人工関節を本物の関節のように感じており，感じない群に比べ疼痛や可動域等，多くの項目で有意差を認めた．考察：人工肩関節術後の関節の感じ方への関連を示唆する因子として可動域が特に重要であると考えられた．</p>

人工肩関節置換術後のJoint perception

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