日本人EFL小中学生に対するCNRepの採点者信頼性の検討:多相ラッシュモデルを用いて

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タイトル別名
  • Rater Reliability of CNRep for Japanese EFL Elementary and Junior High School Students: Using a Many-facet Rasch Model

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説明

<p>英語の語彙習得は,小学3年生から英語学習を開始する日本の英語教育の主要な目的の1つである。英語の語彙習得を評価するための重要なツールとして,Children’s Test of Nonword Repetition(CNRep)がある。このテストは,英語に似た非単語の音声を1度聞いた直後に,聞こえた通りに音声を再生するものである。発音の正確さの有無により,1もしくは0(ゼロ)で評価される2値データである。英語を母語または第二言語(L2)とする児童・生徒を対象として幅広く用いられているが(e.g., Gray, 2003; Sakuma & Takaki, 2024),多くの先行研究において採点者信頼性の指標が十分ではないという課題がある(e.g., Gathercole & Baddeley, 1996; 山口・清水,2011)。そこで,本研究は多相ラッシュモデルを用いてCNRepの採点者信頼性を検証した。日本人の小学5年生(90名)及び中学1年生(55名)を対象にCNRepを実施し,日本の大学で英語の指導を行っている英語母語話者3名に評価させた。分析の結果として,採点者の評価の厳しさは全体及び項目ごとのいずれにおいても顕著な違いがあったことから,CNRepを評価する際は,採点者間の評価を一貫させる評価者トレーニングの必要性が示された。さらに,日本人の小中学生を対象とした場合,CNRepには極端に困難度の高い非単語が含まれていることや第一音節にアクセントがある非単語の方が容易であったことから,CNRepを行う際には項目困難度を考慮する必要性が示唆された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390585803077855872
  • DOI
    10.57539/telesjournal.45.0_45
  • ISSN
    27585514
    13462504
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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