副腎腫瘍のデバルキング手術

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タイトル別名
  • Debulking surgery for adrenal tumors
  • フクジン シュヨウ ノ デバルキング シュジュツ

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説明

<p>デバルキング手術は,進行癌患者において根治的な外科的切除術が困難な際に,腫瘍量減少を目的として行われる。一部の癌種では,デバルキング手術が生存期間の延長に寄与することが示されている。その代表的な腫瘍の一つに腎細胞癌が挙げられる。ただし,腎細胞癌では,新たな薬剤の登場と共に,有効性の解釈は二転三転しているのが現状である。副腎腫瘍である褐色細胞腫や副腎皮質癌もデバルキング手術が有効であると考えられているが,その希少性から大規模な前向き臨床試験は困難であり,その根拠となっているのはいずれも後方視的な解析結果である。エビデンスレベルが限られている上に,有転移の進行癌患者の病態は複雑化していることが多い。デバルキング手術の適応を考える際には,それらを十分に把握した上で,診療経験の豊富な医療施設での治療が推奨される。</p>

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