BRAF遺伝子変異陽性甲状腺未分化癌に対しBRAF/MEK阻害薬を使用後に救済手術を施行した2症例

  • 三根 実穂子
    神戸大学医学部附属病院耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 手島 直則
    神戸大学医学部附属病院耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 藤原 肇
    神戸大学医学部附属病院耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 下田 光
    神戸大学医学部附属病院耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 古川 竜也
    神戸大学医学部附属病院耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 能勢 拓
    神戸大学医学部附属病院腫瘍・血液内科
  • 小山 泰司
    神戸大学医学部附属病院腫瘍・血液内科
  • 清田 尚臣
    神戸大学医学部附属病院腫瘍・血液内科
  • 丹生 健一
    神戸大学医学部附属病院耳鼻咽喉・頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名
  • BRAF V600E mutant anaplastic thyroid cancer underwent salvage surgery following neoadjuvant BRAF/MEK inhibitor treatment; Two case reports
  • BRAF イデンシ ヘンイ ヨウセイ コウジョウセン ミブンカガン ニ タイシ BRAF/MEK ソガイヤク オ シヨウ ゴ ニ キュウサイ シュジュツ オ シコウ シタ 2 ショウレイ

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説明

<p>甲状腺未分化癌(Anaplastic thyroid carcinoma:ATC)は非常に予後不良であり,標準的といえる薬物治療は存在しない。一方でBRAF-V600E遺伝子変異は未分化癌の約40%に認められ,BRAF/MEK阻害薬の有効性が示されている。そしてBRAF/MEK阻害薬併用療法としてダブラフェニブ/トラメチニブによる併用療法がBRAF-V600E遺伝子変異陽性のATCに対し2023年11月24日に保険収載された。今回われわれは切除不能未分化癌に対し,BRAF/MEK阻害薬併用療法を実施し,腫瘍縮小したのち救済手術を行った2症例を経験したため,若干の文献的考察を踏まえ報告する。</p>

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