平成23年台風12号における崩壊・非崩壊地に関する地形的特徴の検証

書誌事項

タイトル別名
  • Verification of microtopographic features of landslide or non-landslide area in Typhoon Talus in 2011
  • ヘイセイ 23ネン タイフウ 12ゴウ ニ オケル ホウカイ ・ ヒホウカイチ ニ カンスル チケイテキ トクチョウ ノ ケンショウ

この論文をさがす

抄録

<p> 2011年台風12号によって日本の紀伊山地において斜面災害が発生した。この災害における崩壊38箇所, 非崩壊地63箇所について崩壊前後の微地形判読を行い, 崩壊の指標となる項目について検討した。その結果, 崩壊地は, 地すべりとして典型的に認められる滑落崖, ガリー地形, 側方崖の有無よりも, 不規則凹凸, 末端崩壊が高確率で認められた。地すべりの初生変動以前の重力性クリープを示すこのような地形の組み合わせは, 地すべり発達過程において初生変動前の重力変形である漸移期に相当し, 微地形の出現程度により2つの時期に区分することができた。これらの知見は特定の気象条件, 地形・地質構造に限定されるものの, 高精度DEMデータが整備される中で斜面災害の予察に有効であると考える。</p>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ