(16)多国籍企業のグローバル・ビジネス・エコシステムと標準の考察
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- 荒井 将志
- 杏林大学
抄録
<p>本研究は,企業間の協調的な国際業界標準化活動の研究をさらに発展させ,グローバルなビジネス・エコシステムにおける多国籍企業と新興国における国際的業際標準化活動について論じる。近年,モジュール化と技術の複雑化によって国際的な分業関係が強まり,多国籍企業は,とりわけ新興国企業との水平的な強い協力的補完関係を構築している。すなわちグローバル・バリュー・チェーンである。しかし,近年の標準化に関する研究では,技術的な標準の策定方法と競争優位が議論の中心となっており,多国籍企業論的な視点から標準の役割について議論されたものは多くない。そこで,本研究では,先進国多国籍企業と新興国企業によるリードタイムの短縮化と規模の経済性または範囲の経済性の実現のために業際標準化,すなわちグローバル・ビジネス・エコシステムという視点から検討したい。また,今日の経営環境は不確実性が高く,変化の大きい中で,ビジネス・エコシステムは静態的ではなく動態的に分析・考察を試みなければならない。</p>
収録刊行物
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- 經營學論集
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經營學論集 85 (0), F16-1-F16-2, 2015
日本経営学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845702283025664
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- NII論文ID
- 130007712522
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- ISSN
- 24242047
- 24322237
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可