市民の健康・福祉ニーズに応えるインターネット相談の効果と限界・IPWの可能性

  • 唐田 順子
    聖隷クリストファー大学大学院博士後期課程保健科学研究科 西武文理大学看護学部
  • 萩田 邦彦
    聖隷クリストファー大学大学院博士後期課程保健科学研究科 浜名湖エデンの園
  • 奥山 恵理子
    聖隷クリストファー大学大学院博士後期課程保健科学研究科 浜松人間科学研究所
  • 鈴木 浩美
    聖隷クリストファー大学大学院博士後期課程保健科学研究科 西武文理大学看護学部

書誌事項

タイトル別名
  • Benefits and limitations of Internet-based consultations for citizens’ health and welfare needs, and the potential for inter-professional work
  • シミン ノ ケンコウ フクシ ニーズ ニ コタエル インターネット ソウダン ノ コウカ ト ゲンカイ IPW ノ カノウセイ

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説明

目的:インターネット相談「介護110番」の事例を分析し,インターネット相談の効果と限界を明らかにし,IPWの可能性を考察することである。 方法:インターネット相談の先行研究をレビューし,インターネット相談の機能,現状,適応と限界をまとめた。「介護110番」の「QA事典 よくある介護の悩み相談」の44事例を対象に,相談内容,相談効果等を分析した。「介護110番」に自験事例2つを投稿相談し,回答を分析した。事例の分析より,相談の効果や限界,IPWの可能性を検討した。 結果:インターネット相談は,家族,専門職とも当事者間のピアカウンセリング効果が大きい。具体的な相談,経験的な回答を求めるもの,心理的な支援を必要としている場合は,非常に有効で回答も得られやすい。しかし,複雑な内容を含む相談はその内容を的確に表現できないと,有効な回答が得られにくい。複雑な事例では,より多くの専門職の衆智を集められるIPWの有効性が示唆された。

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