新系統(鉄イオンを含む層状化合物)の高温超伝導物質の発見

書誌事項

タイトル別名
  • Discovery of a novel class of high temperature superconductors(iron-based layered compounds)
  • 新系統(鉄イオンを含む層状化合物)の高温超伝導物質の発見--背景から最近の進歩まで
  • シンケイトウ テツ イオン オ フクム ソウジョウ カゴウブツ ノ コウオン チョウデンドウ ブッシツ ノ ハッケン ハイケイ カラ サイキン ノ シンポ マデ
  • −Background and advances−
  • −背景から最近の進歩まで−

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抄録

<p>2008年2月23日,LaFeAsO1-xFx が臨界温度(Tc)26 Kの超伝導を示すという筆者らの論文が,米国化学会誌の電子版で公開になった.本稿では,この発見までの研究の流れと,それ以降の進展について記述する.これまでの研究で以下の事項が明らかになった.①これまでに報告された鉄系高温超伝導体は,いずれもFeイオンの正方格子を有し,フェルミ準位は主にその3d軌道からなる.②高い T を示す系の母物質は,低温で構造相転移が生じる.③電荷調整層のみならず,伝導層のFeとAsも,深刻な Tc の低下なしに,部分的にほかの元素で置換が可能であり,結果として膨大な数の候補物質が存在する.</p>

収録刊行物

  • 応用物理

    応用物理 78 (1), 31-36, 2009-01-10

    公益社団法人 応用物理学会

参考文献 (33)*注記

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