分極反転構造によるニオブ酸リチウムの電気光学特性制御

書誌事項

タイトル別名
  • Control of the electro-optic effect in lithium niobate using polarization-reversed structures
  • ブンキョク ハンテン コウゾウ ニ ヨル ニオブサン リチウム ノ デンキ コウガク トクセイ セイギョ

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抄録

<p>ニオブ酸リチウム(LN)を用いた電気光学変調器は,高速性,広帯域性,安定性,信頼性などの優れた特長をもっており,長距離光ファイバ通信やマイクロ波フォトニクスなどの分野で広く用いられている.特に,電場印加による不要な光瞬時周波数シフト(周波数チャーピング)が極めて小さいために,光の振幅・位相を高速かつ精密に制御することができる.これらの特長を巧みに生かしたLNベクトル光変調器は,最新の高密度大容量情報伝送に不可欠となっている.一方,LNは,比較的大きな自発分極をもつ強誘電性光学結晶でもある.近年,強誘電性光学結晶の自発分極を微細に選択的に反転させる技術が開発されて,高効率な非線形光波長変換デバイスが実用化されている.この分極反転技術を電気光学変調器に適用すると,これまでにない新しいタイプの電気光学デバイスを実現することができる.本稿では,筆者らのグループが研究を進めているデバイスを中心に,新しい光制御デバイスの可能性について述べる.</p>

収録刊行物

  • 応用物理

    応用物理 84 (6), 514-519, 2015-06-10

    公益社団法人 応用物理学会

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