マウス精子形成におけるExocyst複合体の機能解析
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- 大澤 優生
- 筑波大人間総合科学 筑波大実験動物学
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- エルツエフタウイー アフドゥアジー
- 筑波大実験動物学
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- 八神 健一
- 筑波大実験動物学
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- 水野 聖哉
- 筑波大実験動物学
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- 杉山 文博
- 筑波大実験動物学
書誌事項
- タイトル別名
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- Functional analysis of Exocyst complex in mice spermatogenesis
抄録
<p>【目的】真核生物の細胞内では,多数存在する細胞小器官や細胞膜との間で輸送小胞を介したタンパク質や膜成分の輸送が行われている。このような小胞輸送では,輸送小胞が標的膜に繋留されたのちに小胞と標的膜とが融合することで物質の分泌,受容体の局在化,細胞膜の追加などが行われる。本研究で注目するExocyst複合体は酵母からヒトまで広く保存された繋留因子として知られており,多くの生命現象で極めて重要な機能を持つことが予想されている。しかしながらその詳細な機能は未だ明らかになっていない。そこで本研究では精子形成過程におけるExocyst複合体の機能を明らかにすることを目的とした。【方法】Exocyst複合体の最も重要な構成因子の一つをコードする遺伝子のfloxマウスと,Nanos3-Creマウスを交配し,雄性生殖細胞特異的にExocyst複合体が形成されないことが期待される条件付き遺伝子欠損(conditional knockout; cKO)マウスを得た。野生型及びcKOマウスの精巣を10%ホルマリン溶液で固定した後,HE染色および各雄性生殖細胞のマーカーを用いた蛍光免疫染色を行った。【結果】成体のcKOマウスでは精子が形成されないことに加え,精子形成に必須の構造である合胞体を維持できない「凝集合胞体」が観察された。また,この凝集合胞体で精母細胞のマーカーであるγH2AXが検出されたため,Exocyst複合体は精母細胞の正しい合胞体形成に必須であることが示唆された。さらに,酵母においてExocyst複合体と直接結合することが知られているSNAREタンパクがマウス由来のタンパクにおいてもExocyst複合体と結合すること,加えてこのSNAREタンパクを雄性生殖細胞特異的に欠損させた場合にも「凝集合胞体」が出現することを見出した。以上の結果から,Exocyst複合体とSNAREとの相互作用が精母細胞の正常な合胞体形成に重要であることが示唆された。</p>
収録刊行物
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- 日本繁殖生物学会 講演要旨集
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日本繁殖生物学会 講演要旨集 112 (0), P-32-P-32, 2019
公益社団法人 日本繁殖生物学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845702287623296
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- NII論文ID
- 130007719307
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可