着果促進剤および遮光がミニトマト夏秋栽培におけるつやなし果の発生に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Hormonal Treatment and Shading on Occurrence of Lusterless Fruit in Summer-Autumn Cultivation of Cherry Tomato
  • チャッカ ソクシンザイ オヨビ シャコウ ガ ミニトマト カ シュウ サイバイ ニ オケル ツヤ ナシ カ ノ ハッセイ ニ オヨボス エイキョウ

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説明

<p>ミニトマト夏秋栽培におけるつやなし果の発生を抑制するため,着果促進剤(4-CPA)および遮光がつやなし果の発生に及ぼす影響について調査した.4-CPA処理におけるつやなし果発生率は,5~12%であり,無処理の22~39%と比較して有意に低かったことから,4-CPA処理は,つやなし果の発生抑制技術として有効と考えられた.また,遮光処理によって施設内の昇温を抑制した遮光区および調光区のつやなし果の発生率は7および9%であり,無遮光区の15%と比較して有意に低く,つやなし果の発生が最も多い9月の可販果収量は遮光処理した遮光区および調光区が株当たり0.8および1.0 kgであり,無遮光区の0.4 kgと比較して有意に多かった.これらのことから,遮光による昇温抑制は,つやなし果の発生抑制技術として有効と考えられた.遮光処理の方法について,強日射時のみ遮光する方法は,つやなし果の発生抑制効果に加えて,常時遮光する方法と比較して可販果収量が一時的に増加したことから,つやなし果の発生を抑制しつつ常時遮光による減収を回避する方法として有効であると考えられた.</p>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 18 (3), 259-267, 2019

    一般社団法人 園芸学会

参考文献 (13)*注記

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