製紙業界における効率的なドレン利用,回収システムのご紹介

書誌事項

タイトル別名
  • Introduction of High-efficiency and Power-saving Closed Condensate Recovery System in Paper Industry
  • セイシギョウカイ ニ オケル コウリツテキ ナ ドレン リヨウ,カイシュウ システム ノ ゴショウカイ

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説明

<p>貫流ボイラは,大型ボイラと比較し保有水量が圧倒的に少なく,高効率・省スペ-ス・取り扱いが簡便という特長を持ち,産業用・業務用熱源として日本のボイラ市場の約7割(弊社調べ・発電用除く,出荷ベースは9割を超える)を占める。</p><p>日本のボイラ市場の約7割を占める貫流ボイラの効率改善は重要であるが,熱交換器技術の進歩により,高効率貫流ボイラのボイラ効率は極限まで高まってきており,ボイラ単体での効率改善の余地は小さくなってきている。そこで本稿では,負荷機器周辺まで含めた蒸気システムの効率改善に着目し,高効率貫流ボイラに適したクロ-ズドドレン回収装置を自社開発したので紹介する。</p><p>貫流ボイラの特徴である保有水量が少ない故のメリット,高効率運転のメリットを実現するには自己蒸発量が少ないデメリットをカバーしつつ安定して給水できるクローズドドレン回収システムが不可欠となる。弊社のクローズドドレン回収システムはバッファ容量の増加等によりそれを実現し,更にフラッシュ蒸気回収制御といった特許技術の採用により熱回収率を大きく向上させている。また弊社独自技術であるスチームアシスト方式では,ドレンポンプの省電力化にも成功している。高効率貫流ボイラと合わせて同クローズドドレン回収システムを導入する事で,更なる省エネルギー・CO2削減を大きく進めることが可能となる。</p>

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 73 (7), 619-623, 2019

    紙パルプ技術協会

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