膠原病から癌を併発した30代女性の心理療法過程に対する一考察

書誌事項

タイトル別名
  • A Discussion on a Psycho-Therapeutic Process for a Woman in Her 30s with Cancer after Suffering from Collagen Disease
  • Separation and the Emergence of the Subject and the Touching of Her Life Source
  • 分離と主体の生成,そして生命の根源に触れること

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説明

<p>本稿は,グループ療法に参加した,膠原病から癌を併発した女性患者の約6年間にわたる心理療法過程の考察である。セラピーにおいては長年鬱積し自分に向かっていた破壊的なエネルギーが夢や箱庭のイメージの中で吐き出され,身体的には数度の手術という形で腫瘍が繰り返し分離されていった。彼女の中でブロックされていたエネルギーは一度解放されると生命の根源へと変容し,身近な自然やイメージの中の循環する季節や水として表現され彼女の中に内在化されていく。この分離と主体の発生と呼応するように次第に膠原病は落ち着き,5年経過しガンも治療終了を迎えた暫く後に彼女は膠原病の特定疾患認定を外すことを決意し,彼女は病から卒業していく。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845702293906048
  • NII論文ID
    130007722236
  • DOI
    10.11377/sandplay.32.1_15
  • ISSN
    2186117X
    09163662
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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