[05]オープン・イノベーション論の再考

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タイトル別名
  • ──半導体露光装置産業の事例から──

抄録

<p>2015年に公表された相次ぐ巨額の企業買収は,分権化を志向するオープン・イノベーションのパラダイムを改めて見直す契機となる。本研究は,半導体を製造するための主要設備である半導体露光装置産業を事例に,これまで看過された半導体企業の大規模化に焦点を当てる。オランダASML社の台頭は,オープン・イノベーションの象徴的事例であると同時に,開発・設計に特化するファブレス企業の企業買収を伴う大規模化と製造に特化するファウンドリー企業の躍進が密接に関与する。これら新興の企業連合が露光装置企業の勢力図に与えた影響を時系列分析にて検証し,統計上の有意を確認した。結論として,オープン・イノベーション論では軽視される企業の大規模化に対する注意を喚起し,より包括的な議論を求める。</p>

収録刊行物

  • 經營學論集

    經營學論集 86 (0), G5-1-G5-8, 2016

    日本経営学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845702294370176
  • NII論文ID
    130007722879
  • DOI
    10.24472/abjaba.86.0_g5-1
  • ISSN
    24242047
    24322237
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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