肝原発平滑筋肉腫の一例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of primary hepatic leiomyosarcoma
  • 症例報告 肝原発平滑筋肉腫の一例
  • ショウレイ ホウコク カン ゲンパツ ヘイカツキン ニクシュ ノ イチレイ

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抄録

<p>76歳,男性.胆囊摘出後フォローアップの腹部超音波検査で肝に増大傾向のある腫瘍性病変を認めた.腫瘍は肝S2に34×31 mm大の境界明瞭,内部均一,低エコー腫瘤であった.単純CTでは低吸収,造影CTで早期濃染したが平衡相でwash outを認めなかった.S2以外にもS4,S7にも結節を認めた.造影超音波検査では動脈優位相で全体が均一に濃染されたが門脈優位相では濃染効果の遷延を認め,後血管相ではdefectとして描出された.MRIではT1強調画像で低信号,T2強調画像,拡散強調画像で高信号を呈し,造影では動脈相で高信号,門脈相,肝細胞相で低信号となった.Positron emission tomography CTでは肝の病変にはFDG集積を認めたが,他臓器への集積は認めなかった.病理組織検査で肝平滑筋肉腫と診断し外科手術を行った.現在手術療法から5カ月経過したが再発なく生存中である.</p>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 60 (10), 358-365, 2019-10-01

    一般社団法人 日本肝臓学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (14)*注記

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