がん患者の就労状況に関する文献検討

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  • Working Situations of Patients with Cancer:A Literature Review

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抄録

<p>要 旨 本研究の目的は,がん患者の就労に関する研究の動向とともに就労状況における特徴を明らかにし,医療職者の立場からがん患者の就労に対する支援体制の方向性を検討していくことである.文献は,医学中央雑誌Web版(Ver.5)を用いて,「がん」and「就労」,「がん」and「就労支援」,「がん」and「仕事」をキーワードに原著論文に限定し文献検索を行った.がん患者を対象とした就労に関連する文献に限定し,小児がん患者・小児がん経験者を対象とした論文,医療職者が対象である論文,症例報告については除外し,25論文を分析対象とした.がん患者の就労状況の実態,がん患者の就労継続を左右する要因について着目し整理した.結果,がん患者の就労状況の特徴として,がんの診断から治療開始前までの早い時期に離職する傾向にあった.がん患者の就労継続を左右する要因として,【身体調整】【情報獲得】【就労への価値】【支援体制】【職場の配慮】【経済状況】が明らかになった.医療職者は,社会の動向や施策,就労の場で行われている取り組みを理解し,患者の治療と就労の調整役として,就労継続を左右する要因である【身体調整】【情報獲得】【就労への価値】【支援体制】【職場の配慮】【経済状況】の6視点を持ち,離職が多い診断時から支援する介入プログラムを構築する必要性が示唆された.</p>

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