海中混入気泡による超音波後方散乱と熱輸送

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  • ULTRASONIC BACKSCATTER MODEL ESTIMATING HEAT TRANSFER BY BUBBLE CLOUD IN THE OCEAN
  • カイチュウ コンニュウ キホウ ニ ヨル チョウオンパ コウホウ サンラン ト ネツ ユソウ

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抄録

<p> 極めて強い台風が通過した際の和歌山県田辺湾 田辺中島高潮観測塔における海上現地観測結果に基き,大気-海洋間熱輸送現象における気泡の寄与について調査した.対象イベント中は水面下に高濃度の気泡群が長時間に渡り残留する条件であった.ADCPの発信音波に対する後方散乱強度を風速から求めるモデルを構築した.本モデルにより得られる後方散乱プロファイルを基に気泡数密度とボイド率の鉛直分布を推定し,それに対する気泡界面を介した熱フラックスを算出した.暴風下の混入気泡による総熱フラックスは他の要因によるものと比べても極めて大きく,また気泡は水面下に深く輸送された先の海水と直接熱交換を行い効率的な熱の鉛直輸送に寄与すると考えられる為,その影響を評価する事は重要である.</p>

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