カイロプラクティックにより両側外傷性頸部内頸動脈解離を来したと考えられた1例

DOI
  • 中江 竜太
    日本医科大学付属病院高度救命救急センター
  • 佐々木 和馬
    日本医科大学付属病院高度救命救急センター
  • 金谷 貴大
    日本医科大学付属病院高度救命救急センター
  • 富永 直樹
    日本医科大学付属病院高度救命救急センター
  • 瀧口 徹
    日本医科大学付属病院高度救命救急センター
  • 五十嵐 豊
    日本医科大学付属病院高度救命救急センター
  • 萩原 純
    日本医科大学付属病院高度救命救急センター
  • 金 史英
    日本医科大学付属病院高度救命救急センター
  • 横堀 將司
    日本医科大学付属病院高度救命救急センター
  • 布施 明
    日本医科大学付属病院高度救命救急センター
  • 横田 裕行
    日本医科大学付属病院高度救命救急センター

書誌事項

タイトル別名
  • BILATERAL TRAUMATIC INTERNAL CAROTID ARTERY DISSECTION ASSOCIATED WITH CHIROPRACTIC MANIPULATION : A CASE REPORT

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抄録

<p> カイロプラクティックという軽微な外力により両側頸部内頸動脈解離を来したと考えられた1例を経験したので報告する. 症例は41歳の女性, 痙攣を主訴に救急搬送された. 頭部CTでくも膜下出血を, 脳血管撮影でくも膜下出血の原因と考えられる左内頸動脈瘤を認めた. また両側頸部内頸動脈解離を認めた. 同日脳動脈瘤クリッピング術を行ったが, 翌日脳梗塞が出現した. その後の病歴聴取で27日前からのカイロプラクティックへの通院歴が判明し, 両側頸部内頸動脈解離の原因であると考え, 脳梗塞の原因も左頸部内頸動脈解離からの血栓塞栓症と考えた. 抗血小板薬で治療を行い第29病日にリハビリ病院に転院した. 発症3ヵ月後のMRAでは両側頸部内頸動脈解離は軽快した.</p>

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