ラジオ聴取経験と話者への親近性が音声からの感情知覚に与える影響

書誌事項

タイトル別名
  • The effect of radio listening and talker familiarity in emotion perception from speech

説明

<p>人は他者の感情を電話やラジオなどの声の情報のみからでも知覚できる。過去の研究から、声の高さ・大きさ・時間構造などのパラ言語情報が手がかりとなることがわかっている。それでは、日常的なラジオ聴取や話者への親近性は音声からの感情の知覚に影響するのだろうか。本研究ではラジオ局のアナウンサーの音声を刺激に用いて実験を行った。話者になじみのあるラジオリスナー、話者になじみのないラジオリスナー、ふだんラジオ聴取をしない非ラジオリスナーを対象に、音声からの基本感情と高次感情の知覚に違いがあるか検討した。その結果、基本感情の知覚には群間で差がなかったが、高次感情の一部においてラジオリスナーは非ラジオリスナーよりも感情知覚の正答率が高かった。また、加齢とともに全体的に正答率は低下するが、一部の感情においては、なじみのある話者からの感情知覚は加齢によって低下しないことが示された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845702304688256
  • NII論文ID
    130007734557
  • DOI
    10.14875/cogpsy.2019.0_105
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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