フレイル外来を受診した高齢患者のフレイルと食事摂取基準に基づく摂取栄養素との関連

  • 木下 かほり
    国立研究開発法人国立長寿医療研究センター老年学・社会科学研究センター フレイル研究部フレイル予防医学研究室
  • 佐竹 昭介
    国立研究開発法人国立長寿医療研究センター老年学・社会科学研究センター フレイル研究部フレイル予防医学研究室 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター病院老年内科 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター病院ロコモ・フレイルセンター
  • 松井 康素
    国立研究開発法人国立長寿医療研究センター病院ロコモ・フレイルセンター
  • 荒井 秀典
    国立研究開発法人国立長寿医療研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between Frailty and Insufficient Nutrient Intake in Older Outpatients at a Frailty Clinic
  • フレイル ガイライ オ ジュシン シタ コウレイ カンジャ ノ フレイル ト ショクジ セッシュ キジュン ニ モトズク セッシュ エイヨウソ ト ノ カンレン

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抄録

<p>フレイル高齢者でエネルギー摂取とは独立して偏りやすい栄養素を横断的に解析することを目的とした。当院フレイル外来を受診した独歩可能な高齢者270名 (年齢中央値79歳) を対象とし, 中等度以上の認知機能低下やタンパク質制限を要する者は除外した。フレイルはJ-CHS基準で評価した。食事摂取量は簡易型自記式食事歴法質問票で評価し, 推定エネルギー必要量を摂取したと仮定した栄養素・食品摂取量を算出後, 22の栄養素摂取量が日本人の食事摂取基準の推奨量または目安量を満たすかどうか評価した。フレイル有無において基準を満たしていない者の割合をχ2検定で性別に比較し, 差を認めた栄養素を従属変数, フレイルを独立変数, 年齢, BMIを共変量としたロジスティック回帰分析を性別に行った。その結果, 女性でのみ有意な関連を認め, フレイルの亜鉛摂取基準値未満に対するオッズ比 (95%信頼区間) は2.50 (1.23‐5.06) であった。フレイルな高齢女性では亜鉛の不足に留意した栄養指導が必要である。</p>

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参考文献 (30)*注記

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