「原子力ムラ」の境界を越えるためのコミュニケーション(1)

書誌事項

タイトル別名
  • A Communication Method beyond the Gap between Citizens and Experts(1)
  • 「原子力ムラ」の境界を越えるためのコミュニケーション(1)市民と専門家の間に存在する心理的境界
  • 「 ゲンシリョク ムラ 」 ノ キョウカイ オ コエル タメ ノ コミュニケーション(1)シミン ト センモンカ ノ アイダ ニ ソンザイ スル シンリテキ キョウカイ
  • Psychological barrier between them shown by social surveys
  • 市民と専門家の間に存在する心理的境界

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説明

<p> 原子力発電所に代表される社会的忌避感を内包する科学技術については,市民と専門家の間に認識のギャップが生じやすい。「原子力ムラ」の境界を越えるためには,原子力についてのこの認識ギャップを互いに正しく把握することが肝要であろう。本稿では,この心理的な認識ギャップについて,日本原子力学会「市民および専門家の意識調査・分析」特別専門委員会で行っている,社会調査をもとに明らかにする。福島事故以後,原子力利用についての認識は,首都圏住民と原子力学会員ではほとんど正反対といえるほどのギャップが認められた。高レベル放射性廃棄物の最終処分地については,首都圏住民に解決に向けた意識が福島事故後に少しずつ高まってきていた。また,原子力学会員には,自分たちが一般の人たちから否定的にみられているとの事実とは異なる思い込み・誤解があり,自らが「原子力ムラ」の心理的境界を作っていた。</p>

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参考文献 (1)*注記

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