CPAで搬入されてJ波症候群が疑われた1例

書誌事項

タイトル別名
  • The case report that J wave syndrome suspected by being carried in cardiopulmonary arrest
  • 症例・事例報告 CPAで搬入されてJ波症候群が疑われた1例
  • ショウレイ ・ ジレイ ホウコク CPA デ ハンニュウ サレテ Jハ ショウコウグン ガ ウタガワレタ 1レイ

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説明

<p>症例:既往歴のない26歳,男性。現病歴:夜間就寝中に突然飛び上がり,痙攣様の動きを繰り返した後に心肺停止となり救急要請された。救急隊接触時の心電図は心室細動(ventricular fibrillation;VF)であり,除細動が施行され当院へ搬入された。来院後経過:心肺蘇生法により心肺停止から40分で心拍再開した。その際の心電図ではJ点上昇が認められた。緊急カテーテル検査では冠動脈に異常なく,ICUに入室し体温管理療法を施行した。経過は良好であり,第10病日に抜管,第20病日に植え込み型除細動器の植え込み術を施行,第45病日に独歩でリハビリテーション病院へ転院となった。考察:本症例は心電図所見よりVFの原因としてJ波症候群が考えられた。J波症候群は早期再分極症候群の1つであり,特発性心室細動との関連が示唆されている。VF発症の高リスクと疑われる場合は厳重なフォローが必要である。</p>

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