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- 梅野 博仁
- 久留米大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
書誌事項
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- 第120回日本耳鼻咽喉科学会総会モーニングセミナー 喉頭微細手術と経口的手術による音声外科手術
- ダイ120カイ ニホン ジビ インコウ カガクカイ ソウカイ モーニングセミナー コウトウ ビサイ シュジュツ ト ケイコウテキ シュジュツ ニ ヨル オンセイ ゲカ シュジュツ
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説明
<p> 声帯自体に直接操作を行う音声外科手術は, 全身麻酔下で顕微鏡下に行う喉頭微細手術が一般的である. 一方, 欧米では経口的手術としてFlex® Robotic System (Raynham, MA) を用いた咽喉頭の手術症例の蓄積が行われているが, 声帯の手術についてはまだ喉頭微細手術による音声外科手術を凌駕する手術機器とは言い難い. 音声外科手術に限った喉頭微細手術の一般的な手術手技は, 1) 良性隆起性病変の切除術, 2) 喉頭狭窄に対する喉頭形成術, 3) 声帯内注入術, 4)レーザーを用いた Transoral Laser Microsurgery (TLM) などが挙げられる. 声帯ポリープの手術は, 温存したポリープ下面粘膜上皮で創部を被覆するか, ポリープの内容物を核出するとよい. ラインケ浮腫 (ポリープ様声帯) の手術は声帯粘膜固有層浅層の貯留物の可及的な除去と創部を被覆できる声帯粘膜上皮の温存に努める. 声帯嚢胞の摘出はマイクロフラップ法で声帯粘膜上皮を挙上し, 嚢胞の剥離操作には綿球とメスが有用である. 喉頭横隔膜症に対する喉頭形成術は, 喉頭横隔膜切除後に声帯癒着防止膜やシリコンチューブがステント留置に用いられている. 直達喉頭鏡下の声帯内注入術は自家脂肪が用いられることが多く, 声帯筋層に注入するとよい.</p>
収録刊行物
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- 日本耳鼻咽喉科学会会報
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日本耳鼻咽喉科学会会報 122 (10), 1293-1298, 2019-10-20
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845702311880192
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- NII論文ID
- 130007742104
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- NII書誌ID
- AN00191551
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- ISSN
- 18830854
- 00306622
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- NDL書誌ID
- 030063168
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可