IGH/MYC, IGH/BCL2およびIGH/CCND1転座を有するaggressive B細胞リンパ腫

書誌事項

タイトル別名
  • Aggressive B-cell lymphoma with IGH/MYC, IGH/BCL2, and IGH/CCND1 translocations
  • 症例報告 第9回日本血液学会関東甲信越地方会 優秀演題 IGH/MYC, IGH/BCL2およびIGH/CCND1転座を有するaggressive B細胞リンパ腫
  • ショウレイ ホウコク ダイ9カイ ニホン ケツエキ ガッカイ カントウ コウシンエツチホウカイ ユウシュウ エンダイ IGH/MYC, IGH/BCL2 オヨビ IGH/CCND1テンザ オ ユウスル aggressive Bサイボウ リンパシュ

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抄録

<p>症例は70歳男性。発熱と全身リンパ節腫脹,白血球数増多で当科を紹介受診した。骨髄検査にてCD5弱陽性,CD10陽性,CD19陽性,CD20陽性,CD23弱陽性,TdT陰性,κ»λの異常リンパ球のびまん性増殖あり,それらはIGH/MYC,IGH/BCL2およびIGH/CCND1転座がいずれも陽性であった。Aggressive B細胞リンパ腫として種々の化学療法を行ったがいずれも治療抵抗性であり,診断から6ヶ月後に死亡した。IGH/MYC転座とIGH/BCL2転座,BCL6転座を併せ持つ症例はdoubleもしくはtriple-hit lymphomaと定義され,難治性であることが知られているが,本例のように前二者の転座に加えIGH/CCND1転座を併せ持つ症例の報告は極めて稀であり,最適な治療法の開発には更なる病態の解明と症例の蓄積が必要である。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 60 (10), 1425-1430, 2019

    一般社団法人 日本血液学会

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