エドキサバン内服中に血便にて発症した大腸粘膜下血腫の1例

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  • A CASE OF SUBMUCOSAL HEMATOMAS IN THE DISTAL COLON DURING ANTICOAGULATION THERAPY WITH EDOXABAN

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抄録

<p>症例は80歳,男性,暗赤色便が出現し前医に入院した.慢性心房細動に対し内服していた抗凝固薬エドキサバンを中止後も血便が続くため,入院3日目に当院へ転院となった.緊急CSでは内腔に突出した粘膜下血腫により,スコープが通過できなかった.保存的治療にて血便は止まり,貧血の進行も認めなかった.第2病日より菌血症を来したため抗生剤治療を追加し,全身管理を行った.第9病日のCSでは血腫は完全に消失し,同部位に帯状の縦走潰瘍を認めた.以後狭窄症状を来すことなく治癒した.新規経口抗凝固薬が登場する中で稀な疾患である大腸粘膜下血腫を経験し,さらに大腸内視鏡に関連した菌血症を併発したため文献的考察を含め報告する.</p>

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