鉛年代測定における酸洗浄法の有用性と危険性
書誌事項
- タイトル別名
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- The promise and potential pitfalls of acid leaching for Pb-Pb chronology
抄録
<p>鉛年代測定法は、隕石試料に対して最も高精度かつ信頼性の高い絶対年代を与えうる。輝石は高精度隕石年代測定に広く用いられているが、ウラン含有量が低いため、輝石粒子にわずかに付着した非放射起源鉛相を除去することが精確な年代測定の鍵となる。この目的のために酸洗浄法が広く用いられているが、その溶出メカニズムについてはよくわかっていない。そこで本研究では、非放射起源鉛の溶出過程を地球化学データと鉱物組織観察を組合せることで初めて明らかにした。隕石輝石フラクションからの非放射起源鉛の溶出は、0.5 M 硝酸使用時には鉱物表面に付着した地球の汚染鉛の離脱により、6 M 硝酸や塩酸使用時には初生鉛に富む硫化物やCaに富む斜長石の溶解により進むことが明らかになった。本研究により、多様な鉱物組み合わせを持つ隕石について、どのような酸洗浄法が効果的に非放射起源鉛を除去できるかを予測することが初めて可能となった。</p>
収録刊行物
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- 日本地球化学会年会要旨集
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日本地球化学会年会要旨集 66 (0), 173-, 2019
一般社団法人日本地球化学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845702324906368
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- NII論文ID
- 130007749211
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可