中国の輸入規制による国内の廃プラスチック市場への影響
書誌事項
- タイトル別名
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- The impact of China’s import ban on plastic waste market
説明
<p>海洋汚染の防止や国内産業の育成などを背景として、2017年12月に中国が廃プラスチックや廃金属、雑誌などの廃棄物の輸入禁止を公表した。日本の再生材料としてマテリアルリサイクルされた廃プラスチックは毎年200万トンに上るが、200万トンのうち8割近くが輸出されており、その大半は中国に向かっている。本研究では、2017年に実施されたこの輸入規制が、その後の日本及び中国のリサイクル市場の余剰にどのような影響を与えたかについて、シンプルな部分均衡分析に基づく定量的評価を行った。分析の結果、日本国内においては輸入規制によりリサイクル市場の消費者余剰がおよそ150億円増加する可能性が示唆された。また中国においては3兆円前後の消費者余剰が減少する可能性があり、これらの事から、中国の輸入規制は日本のように廃棄物を輸出している先進国以上に、中国に対して大きなマイナスの影響を与えることがわかった。</p>
収録刊行物
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- 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
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廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 30 (0), 79-, 2019
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845702325038336
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- NII論文ID
- 130007749118
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可