甲状腺腫瘍WHO分類の背景にある病理診断の特異性と遺伝子変異

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タイトル別名
  • Unique pathological features and genetic alterations underlying the WHO classification of thyroid tumors
  • コウジョウセン シュヨウ WHO ブンルイ ノ ハイケイ ニ アル ビョウリ シンダン ノ トクイセイ ト イデンシ ヘンイ

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説明

<p>甲状腺腫瘍の分類はWHO第4版において,いくつかの項目が変更された。分化型甲状腺癌に関しては,項目の変更以上にTCGA(The Cancer Genome Atlas)の遺伝子解析結果とその解釈に関する記載が目立っている。中でも分化型甲状腺癌である乳頭癌はBRAFV600E変異がドライバー遺伝子となるBVLタイプとH/K/NRAS変異がドライバー遺伝子となるRLタイプに大別されることが強調されている。こうした分子診断によるサブグループ分類は,濾胞癌や良性の濾胞腺腫にまで拡大される可能性がある。病理診断と分子診断の統合により,分類の最適化や治療薬開発が推進されることが期待される。</p>

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