家庭で作成可能な低カリウムオレンジジュースの開発―味覚センサーを用いて改良―

  • 原 和弘
    医療法人道しるべ四日市道しるべ人工透析内科
  • 名和 俊平
    地域医療機能推進機構四日市羽津医療センター腎・透析科
  • 三宅 真人
    地域医療機能推進機構四日市羽津医療センター腎・透析科

書誌事項

タイトル別名
  • Successful preparation of low-potassium orange juice with an improved taste at home using a taste sensor
  • カテイ デ サクセイ カノウ ナ テイカリウムオレンジジュース ノ カイハツ : ミカク センサー オ モチイテ カイリョウ

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抄録

<p>【背景】これまでにも低カリウムジュースは販売されていたが, 家庭で低カリウムジュースを作成する手段は普及していない. 【方法】100%オレンジジュース100mLをポリスチレンスルホン酸ナトリウムとバッチ法で反応させ, 各種電解質濃度の測定や味覚センサーTS-5000Zによる解析を行い, その結果を基に改良を加えた. 【結果】カリウム濃度は反応開始から15分以降はあまり変化せず, 反応時間は15分とした. ポリスチレンスルホン酸ナトリウム15gに15分反応させた低カリウムジュースはカリウムを平均85%削減できたが, 味覚センサーによる解析では酸味の値が低下し旨味の値が上昇していた. そこで, 低カリウムジュース100mL当たりクエン酸約0.1g, 50%ブドウ糖0.1mLを加え再度味覚センサーで解析したところ, オレンジジュース原液に近い味覚分布の低カリウムジュースができあがった. 【結論】上記は家庭でも再現可能な手段であり, 他の種類の飲料やスープ等への応用も期待できる.</p>

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参考文献 (1)*注記

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