「科学技術社会論」における「社会」をめぐる考察

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  • Consider ‘the Society’ in Science-Technology-Society STS
  • 「 カガク ギジュツ シャカイロン 」 ニ オケル 「 シャカイ 」 オ メグル コウサツ

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抄録

<p> 科学技術社会論を科学技術と社会の内在的な関係を扱い,社会科学の方法によって科学技術を批判するメタ的学問と規定する.その上で,古典的な社会理論の枠組み:資本,国家,市民社会=公共圏,共同体を軸として考察する.それらの変化が科学技術をめぐる活動に及ぼしてきた状況を,「総力戦体制」から「ポスト冷戦期」にかけて追跡する.特に,新しい学問である科学技術社会論が受けた変化を述べ,科学技術が国家と資本を軸に扱われ,公共圏と共同体と関連する考察が,特に日本において忘却されてきたことを指摘する.最後に,当面の課題として,社会の構成の基盤であるコミュニケーション・メデイアの疎外態としてのICT-AIの批判的考察の重要性を指摘する.</p>

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