木材の割裂破壊耐力推定のための基礎的研究(第<b>2</b>報)

書誌事項

タイトル別名
  • Fundamental Research of an Evaluation Method of Splitting Failure in Timber II.
  • 木材の割裂破壊耐力推定のための基礎的研究(第2報)部材寸法が繊維方向荷重時の割裂耐力に及ぼす影響
  • モクザイ ノ カツレツハカイ タイリョク スイテイ ノ タメ ノ キソテキ ケンキュウ(ダイ2ホウ)ブザイ スンポウ ガ センイ ホウコウ カジュウジ ノ カツレツタイリョク ニ オヨボス エイキョウ
  • 部材寸法が繊維方向荷重時の割裂耐力に及ぼす影響
  • Effect of specimen shape on splitting strength when loaded parallel to grain

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抄録

<p>木材の繊維方向荷重時の割裂破壊のメカニズムは明らかになっておらず,その強度を評価することは難しい。そのため本研究では,スギとベイマツの製材について繊維方向荷重時の割裂強度を明らかにするため縦割裂試験を行った。試験方法は鋼板添え板ドリフトピン接合部に単調引張加力を行うことで,ドリフトピン孔から割裂を引き起こす形式とし,様々な条件下での割裂強度を計測するため,ドリフトピン径,端距離,縁距離,材厚を変化させた試験体を使用した。いずれのパラメータも破壊強度に影響を与えたが,特に端距離と材厚は破壊モードにも影響した。端距離については,長くなるにつれ,破壊モードがせん断破壊から割裂破壊へ移行することが確認できた。また,材厚については,厚くなるにつれ,割裂破壊発生時のドリフトピンの曲げ変形が大きくなり,その変形がドリフトピンから母材への支圧応力伝達の遅れを生じさせることで,破壊モードが全体割裂から部分割裂へ移行した。 </p>

収録刊行物

  • 木材学会誌

    木材学会誌 64 (3), 94-104, 2018-05-25

    一般社団法人 日本木材学会

被引用文献 (1)*注記

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