三郡山系における尾根筋を中心としたブナ個体の分布とサイズ構造

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Investigation of distribution and size structures for Japanese beech trees at the ridge lines of Sangun mountain range.

抄録

<p>ブナは日本全国に幅広く存在する冷温帯の標徴種である。世界自然遺産に登録された白神山地のブナの天然林をはじめとして、ブナの生物学的価値は広く認められるようになってきている。しかし、土地開発に伴う伐採や拡大造林計画などによってブナは減少しており、地球温暖化をはじめとする気候変動により今後さらにその分布可能域が減少していくことが予想されている。今後ブナを保全していくためにはその生態を十分に把握しておくことが必要である。ブナの生態学的特徴は本州の山地において分布、サイズ構造、堅果・結実調査、太平洋側と日本海側のブナの相違など広範に研究されているが、九州でのブナの生態の調査報告はあまり多くない。本研究では北部九州のブナの現状を把握することを目的として福岡県宇美町、太宰府市、筑紫野市及び飯塚市にまたがる三郡山系を対象とし、ブナ個体の分布とサイズ構造を調査した。標高500~936mの尾根筋において幅10m以内の範囲にある胸高直径≧5cm,樹高≧4m程度のブナ個体の位置とサイズを記録した。その後、標高別あるいは水平距離当たりの個体数および胸高直径と樹高の頻度分布などより三郡山系のブナの現状を確認した。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845712963789440
  • NII論文ID
    130007375881
  • DOI
    10.11519/jfsc.129.0_327
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ