クラゲチップを活用した防災対策

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タイトル別名
  • Disaster prevention countermeasure using the jellyfish chip

抄録

<p>【目的】松山市の粟井地区は、直近30年で発生が予測されている東南海地震の際には、約4mの津波に襲われるといわれている。その被害を出来るだけ軽減するため、筆者らは、防潮堤の前面の海岸砂地に抵抗性のクロマツとクラゲチップを用いて海岸防災林の造成を行っている。本研究ではクラゲチップの海岸防災林の造成に対する有効性について検討を試みた。【実験方法】場所は粟井河原の海岸砂地で面積は約1.0haであり、ほぼ全面にチガヤが侵入していた。この場所に平成24年からクラゲチップを用いて、直径約50cm、深さ40cm程度の穴を、1.5m×1.5m間隔で掘り、これに苗長約30cm、根元直径約6mmの2年生の抵抗クロマツを植栽している。【結果】平成24年植栽地における平成29年12月までの樹高の総成長量は、施用区が4.14m、対照区が2.71mであった。両者の差は、クラゲチップの水分保持力とこのクラゲチップが微生物によって次第に分解されて無機化し、窒素、燐酸やカリなど肥料分として吸収されたことによるものである。本研究の一部は、2017年度韓国政府(科学技術情報通信部)の支援による韓国研究財団基礎研究事業の中堅研究(課題番号:2017010181) の助成を受けて行われた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845712964345344
  • NII論文ID
    130007375971
  • DOI
    10.11519/jfsc.129.0_398
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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