森林内におけるエゾシカ捕獲の適地選択

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タイトル別名
  • Site selection for culling deer in a forested area in eastern Hokkaido

抄録

<p>エゾシカの生息状況や森林被害を把握するためにこれまでに開発した手法について、捕獲適地選択における有効性を検証するため、北海道有林網走東部管理区のうち美幌町、津別町内の288km2において実証試験を行った。対象地域を7つのユニットに区分し、2017年8月に各ユニット2~3地点で森林への影響を調査したところ、稚樹が非常に少ない地点があったが、足跡が少ないことなどから、夏季よりも冬季のエゾシカの影響が強いと推定された。この結果と地元狩猟者への聞き取りをもとに4ユニットを選定し、10月中旬から約1ヶ月間、48台の自動撮影カメラを設置した。撮影状況を踏まえて小型囲いワナによる捕獲予定の林道4路線を選定し、除雪費用等も考慮して12月には林道除雪と給餌を実施する地点を8箇所に絞り込んだ。2018年1月中旬から2地点で捕獲を実施する予定である。4つのユニットの林道等合計67.8kmにおいて11月中旬に実施したライントランセクト調査から、生息密度は6.1頭/km2と推定された。エゾシカの誘引捕獲は冬季が適しているが、計画立案から捕獲までの間に季節移動の時期が含まれることから、データを蓄積し、前年同時期の情報も考慮した計画を考える必要がある。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845712964390016
  • NII論文ID
    130007376487
  • DOI
    10.11519/jfsc.129.0_833
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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