スギ雄性不稔遺伝子(<i>MS4</i>)の選抜マーカーの開発

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タイトル別名
  • Development of DNA markers to select male-sterile gene <i>MS4</i> in <i>Cryptomeria japonica</i>

抄録

<p>花粉症対策に利用されている無花粉スギの雄性不稔は、常染色体劣性遺伝を示す単一の遺伝子により発現することが明らかにされている。現在までに7県から合計23個体の無花粉スギが選抜され、交配試験の結果から4種類の雄性不稔遺伝子座(MS1,MS2,MS3,MS4)が同定された。本研究では、雄性不稔遺伝子(MS4)を持つスギを選抜するためのDNAマーカーの開発を目的とした。まず、Axiom Genome-Wide ASI Array法を用い、交配家系96個体と無花粉スギおよび天然スギ84個体の合計180個体のSNPタイピングを行なった。その結果に基づき、2,248マーカーが座乗する高密度連鎖地図を構築し、MS4と同じ位置(0cM)に座乗するSNPマーカー2個を見出した。この内の1つが、無花粉スギおよび天然スギの84個体においても期待される遺伝子型を示したことから、アガロースゲル電気泳動法で遺伝子型の特定ができるアレル特異的PCR法による判定法を開発した。現在、MS4を持つ精英樹等のマーカー選抜を進めている。本研究は、農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業の助成を受けて行われた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845712964837248
  • NII論文ID
    130007375650
  • DOI
    10.11519/jfsc.129.0_115
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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