ニホンジカによる萌芽食害は高伐りによって軽減できるか
書誌事項
- タイトル別名
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- Can pollarding reduce damage by sika deer?
抄録
<p>ヨーロッパにおけるポラード(pollarding)や、わが国における混牧林は、家畜とその飼料の生産と並行して、薪炭林施業を同所的に行うシステムである。ポラードにおいては、放飼家畜による萌芽への食害を回避するため、伐採高を高くして萌芽枝の発生位置が高まるよう誘導する点が通常の萌芽更新(coppicing)と異なる。そこで高伐りがニホンジカによる萌芽食害の軽減に効果があるかどうかを検討した。平成2014年に京都府南丹市の日吉町森林組合により更新伐として試験的に様々な高さで伐採されたクヌギおよびアベマキの切り株(n=53)について、2016年に伐採高、萌芽枝(n=601)の最大高と食痕の有無を測定した。測定した萌芽枝483本(80.0%)にニホンジカによると判断される食痕が認められた。梢端は、地上高が概ね150cm未満では大半に食痕が認められた一方、270cm以上には認められなかった。また食痕の最大高は200~250cm程度で頭打ちになり、伐採高が高い切り株ほど萌芽枝の食害を免れる傾向が認められた。以上から、萌芽更新に必要な萌芽枝の生残・成長に高伐りが一定の効果をもつことが考えられた。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 827-, 2018-05-28
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845712965455744
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- NII論文ID
- 130007376508
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可